日本映画初!AIコピーライター奮闘記 〜競合プレゼン編〜

1. 背景

AIコピーライターの研究・開発をしていた
我々の元に、突然、『散歩する侵略者』宣伝チームさん
からこんな依頼が来ました。

「人工知能で、映画『散歩する侵略者』の
 宣伝広告コピーをつくれないだろうか?」
「そして、人間が考えたコピーとAIコピーライターが
 考えたコピーを競合プレゼンで戦わせたいんだ!」

そして、我々は立ち上がった!

チーム名:ファーストフィンガーズ

2. AIコピーライターとは?

博報堂では、アイデアの「発想支援」を目的に、
AIコピーライターの研究、開発をしています。

そして、AIコピーライターには、
博報堂コピーライターのナレッジを反映させた、
オリジナルのアルゴリズムを搭載しています。

AIコピーライターを使って、『散歩する侵略者』の
宣伝広告コピーを自動生成します。

3. 散歩する侵略者とは?

映画『散歩する侵略者』とは、
長澤まさみさん、松田龍平さん、長谷川博己さんなど、
豪華キャストが出演する黒沢清監督の新作で、
既成概念を覆す、新しいエンターテイメントが
魅力の映画です。

4. 学習の準備をする

AIには何を学習させるか(インプット)が
とにかく大事です!

今回は映画『散歩する侵略者』の宣伝広告の
キャッチコピーなので映画の台本や試写会の
アンケートデータなどを活用しました。

5. 学習する

映画の台本や試写会のアンケートデータなどの中から、
映画のキーワードに合う文章を抽出し、AIコピーライターに
学習させます。

キーワードは「愛、希望、孤独、侵略、人類、絶望、
日常」と設定しました。

6. キャッチコピーを生み出す

AIコピーライターが数秒で数千本のキャッチコピーを
アウトプットします(すごい)!

今までコピーライターが行っていた、キャッチコピーの
1000本ノック(切り口出し)を一瞬で行うことが
できます。

7. 失敗作(例)

発想支援になるコピーもあれば、ブサイクなコピーなど
いろいろ出てきました。

ブサイクなコピー:

・日本付近は、愛。
・絶望愛、かわいい。
・愛は、愛を、愛のともしびをうかがう。
・クリーピーの概念を失うみたいなんだ。
・おぉあー、人類に入って逃げる。

8. キャッチコピーを選ぶ

数千本のキャッチコピーの中から、
チームのメンバーで有力なキャッチコピーを
選定しました。

9. 完成!

完成した約30本のキャッチコピーを
散歩する侵略者』宣伝チームさんに
プレゼンテーションしました。

散歩する侵略者』宣伝チームさんから、
「人間では出てこない切り口だったり、
表現があっておもしろい!」との評価を
いただくことができました。

しかし...

10. 結果・今後の展望

残念ながら、今回は『散歩する侵略者』の宣伝広告
ポスターには採用されず、AIが映画宣伝領域を完全に
「侵略」することはできませんでした。

しかし、私たちは今回のチャレンジを通じて、
クリエイティブ領域におけるAI利活用の可能性を感じ、
同時に人間とAIの「共創」を学ぶことができました。

今後も、クリエイティブ領域におけるAI利活用の
可能性を研究・開発していきたいと考えています。

  • AIコピーライターが考えたキャッチコピー

その他、AIコピーライターが考えたキャッチコピー

チームメンバー:

栗田昌平、小島翔太、新倉健人

絵:

中谷亜未